なないろポケット
秋の気配。澄んだ空気。気持ちが良い。
今日は栗拾い。道すがら、カラスウリを見つけた。かわいい実。青いどんぐりも拾う。
「桑の実食べたい。」(この場所で春に食べたのを覚えているのね)彼岸花が咲いている。
ヤブミョウガは紫の実。あけびを見つけた。まだ小さいかな。むかごもあった。
小さな実を摘み味見。長芋の様な食感。自然の恵み。
身近にあったのに、なないろに入るまでは気がつかなかった。
栗林に到着。 大きな栗がたくさん実っている。 茶色い大きな栗のいがを足で踏むと、中から栗が現れた。
初めての子には難しい。昨年来た子は器用に足で割っている。取った実を入れ物へ。
夢中で栗を拾う。
みんなで栗を洗い、茹でたてアツアツをその場でいただく。
いつもにぎやかな子どもたちが秋の恵みを無言になって食べ続けた。
迎えの母におみやげを渡す。 栗、カラスウリ、青いどんぐり。
胸ポケットの中から出てくる今日の宝物。 初めて母と離れて歩いた日、リュウノヒゲの青い実を持って帰ってきてくれたね。
葉のすきまに見つけた青い実は宝物に見えたのだろうね。 次はどこに行くのかな。何を見て、何を感じるのだろう。今度のおみやげは何かな。